令和元年度(定例監査結果)
内容 |
令和元年度定例監査の結果報告
令和元年12月17日
監査結果公告日 令和元年12月17日
令和元年度定例監査の結果は、町長及び議会に報告するとともに、次のとおり公表します。 栄町監査委員 山 本 博 久 栄町監査委員 松 島 一 夫
令和元年度定例監査結果報告書 1 監査実施日 令和元年10月31日(木) 2 監査対象機関 議会事務局、町長部局、選挙管理委員会事務局、農業委員会事務局、消防本部、教育委員会事務局、固定資産評価審査委員会事務局及び監査委員事務局 3 監査の方法 監査対象機関から提出された監査資料及び監査対象の簿冊等の内容を審査し、下記の各項目について、町の事務の執行が法令等の定めに従って適正に行われているか、また、町の財務に関する事務の執行及び町の経営に係る事業の管理が法令等の定めに従って適正に行われているかどうかについて監査を実施した。 (1)令和元年度一般会計及び特別会計予算の執行状況については、下記の監査資料(令和元年9月30日現在)を活用し監査を実施した。 ① 令和元年度栄町一般会計予算執行表 ② 令和元年度栄町国民健康保険特別会計予算執行表 ③ 令和元年度栄町介護保険特別会計予算執行表 ④ 令和元年度栄町後期高齢者医療特別会計予算執行表 ⑤ 令和元年度栄町公共下水道事業特別会計予算執行表 ⑥ 令和元年度栄町矢口工業団地拡張事業特別会計予算執行表 ⑦ 各会計前年度比較表 (2)令和元年度主要事業の進捗状況等については、栄町後期基本計画及び令和元年度当初予算における主要事業等を確認し監査を実施した。また、下記事業の進捗状況について担当課の説明を求め監査を実施した。 ① 下水道長寿命化対策について(下水道課) ② 給食費の収納状況及び減免状況について(学校教育課) ③ 給食調理に係る委託先の方々の給食費について(学校教育課) ④ ICT活用事業について(学校教育課) ⑤ 台風15号の被害状況及び予算関係について(関係各課) ⑥ 保育料の収納状況について(福祉・子ども課) ⑦ ふるさと納税について(企画政策課)
令和元年度栄町一般会計及び特別会計予算の執行状況並びに主要な事業の執行状況(上半期4月~9月)について、監査を実施した結果、一般会計を見ると、歳入については、町税・地方消費税及び地方交付税などが増加し、分担金及び負担金が減少、更に寄附金については、ふるさと応援寄付金が国の指示により寄付額に対する返礼率が3割以内とされた事から、前年度最も多かったお米の返礼が大きく落ち込み、ふるさと納税全体でも昨年の50%以下であった。 しかしながら、町の歳入全体としては前年度と比較して239,741千円増加した。 また、町税などの収納率を見ると、前年度と比較して現年度分は0.2ポイント上昇し、滞納繰越分については0.5ポイント減少、全体で0.4ポイント上昇している。 保育料については、現年分0.8ポイント、過年度分4.6ポイント共に前年度より減少しており、給食費では過年度分は減少しているものの現年度分の収納率は97.0%と前年度より0.1ポイント増加、さらに国民健康保険税では現年度及び過年度分ともに多少ではあるが減少している。 このようなことから、収納事務全般として前年度を上回るよう、より一層の収納率向上に向けた取り組みに期待する。 一方、歳出については厳しい財政状況の中、予算執行計画に基づき計画的に執行されていた。 このたびの定例監査では、各種7事業を確認したが、下水道長寿命化対策については、本年度、ストックマネジメント計画を策定中であり、老朽化していく機器等を長期的な視点で計画的に更新する旨の説明であった。下水道については、町民の生活に必要不可欠な部分である事から、的確な劣化予測のもと計画的に更新をしていただき、適正な維持管理に努めていただきたい。 給食調理の委託では、その委託先の調理員への給食の提供をしているが、8月に実施した決算審査においては、中学生と同額の給食費を徴収しているとの説明であったが、これは材料費のみであり調理費は税金により負担している事から検討を促がしたものである。今回の定例監査において再度説明を受け確認をした。 結果、調理費に係る経費を試算し、委託先の調理員からこの調理費に係る経費も併せて徴収するように委託業者と調整中であり、令和2年4月からの実施に向けて事務を進めている事から、確実に行われる事を期待するものである。 教育委員会については、ICT活用事業の進捗状況についても確認をした。 この事業については、各小中学校に授業用タブレットを導入し新学習指導要領に対応したプログラミング教育を行うものと、校務処理の共有化を図り効率的な事務処理を進め、教員の負担を減らし児童・生徒と向き合う時間を確保することを目的に、現在、プロポーザル方式により企業からの企画提案を受け、より有効的なものを導入する事を確認した。 この事業は、現在の情報化社会に対応するものであり、栄町の子どもたちがコンピュータに親しみ活用できるよう環境の整備に努めていただくとともに、より一層の学力向上に期待したい。 今回の監査では、9月に発生した台風15号の被害状況及び予算関係についても監査対象として確認をした。 台風被害としては、10月18日現在で人的被害4件、住家被害(一部 損壊)が137件、公共施設18箇所、道路等が103箇所、農業被害が1億2000万円、停電が最大3500世帯、断水580世帯の被害があった事を確認した。 また、この被害に対応するため、補正予算として一般会計91,864千円、公共下水道特別会計850千円を予算化している。なお、10月の台風 19号また、その後の大雨による被害も出ている事から、着実に早期復旧する 事を切望する。 このたびの定例監査については、前期の進捗状況と今後の事業展開について確認をしたが、執行状況はほぼ前年度並みで確認した事業についても問題は見受けられなかった。下半期についても一般会計及び特別会計予算の執行では、歳入は依然として厳しい状況に変わりはないものと推測されるなか、災害復旧など多大な事務負担もあると思われるが、今後とも綿密な財政計画のもと健全な行財政運営を望むものであり、各種事業も引き続き適切な執行に努めていただきたい。
問合せ 栄町監査委員事務局(栄町総務課行政班) 電 話 0476-95-1111(内線341)
|
問い合わせ先
- 2021年10月11日
- 印刷する