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知っておきたい認知症

【認知症とは】
認知症と聞くと、病気と思われるかと思いますが実際は、様々な病気によって引き起こされる症状です。
脳の病気等が原因で、脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなると、認知機能(記憶する、思い出す、計算する判断するなど)が
低下し、生活のしにくさを感じるようになります。

 


【認知症の原因】
認知症の原因となる主な病気は、次の3つです。

1、アルツハイマー病(約70%)
2、脳血管障害    (脳梗塞、脳出血等 約20%)
3、レビー小体病   (約4%)
出典:国立長寿医療研究センター 認知症はじめの一歩「認知症の基礎知識」p12

これ以外にも様々な病気による認知症があります。中には、
適切な治療を行うことで回復する認知症もありま

「歳のせいだから」「どうせ回復しないから」と思わずに、
おかしいなと感じたら、かかりつけ医に相談してください。

 


【認知症予防の4つのポイント】

①健診を定期的に受けて、健康管理を行う

生活習慣病は、認知症の原因となる病気を引き起こす大きな要因です。
高血圧症、脂質異常症、糖尿病などは、脳血管にダメージを与えてしまいます。
これにより、脳血管疾患を引き起こすことが考えられます。
また、脳の血流が悪くなる原因ともなり、脳の細胞の働きが悪くなったり、死んでしまうこともあります。
そのため、健診を受けることで生活習慣病を早期発見し適切な治療、食生活の見直しなどをすることが大切です。

②バランスのとれた食生活を

塩分・糖分・油分を控えて高血圧、脂質異常症、糖尿病の予防が大切です。
アルコールを毎日たくさん飲むと、アルコール性の認知症になることもあります。
適度の飲酒が大切です。日本酒で1合(180㎖)、ビール500㎖、ウイスキー60㎖程度
焼酎25% 約110㎖、ワイン180㎖が目安です。
野菜は様々なビタミンを含んでいますので、積極的に食べましょう。
果物にもビタミンは多く含まれていますが、糖分が多いので注意が必要です。



③適度な運動をして、血流をよくしましょう!

運動は脳だけでなく、全身の血流をよくしてくれます。血流がよくなることで、
老廃物を流す効果が得られます。

また、すでに発症した認知症の進行を抑制する効果もあります。
週3回程度で、ウォーキングであれば、30分~50分程度行うと効果的です。
ただし高齢者では膝が痛い、心臓や肺に病気がある、他にも様々な病気を
合わせ持つことが多くあります。

そのため、運動を始める前には、かかりつけ医にご相談いただき、適切な運動を行ってください。


④積極的に人と交流したり、趣味、社会活動に参加してみましょう!

脳の血流がよくなる方法は、運動以外では誰かとコミュニケーションをとることです。
できれば、直接会って話すと効果的です。相手の表情や仕草、言葉から相手が
何を伝えたいかをくみ取り
相手にどのように返せばいいのかをよく考えるため脳が活発に働きます。
また、やりがい、生きがいを見つけることで充実した日々を過ごすことができるのは楽しいですよね。
自宅に閉じこもらず、外に出て多くの人との交流を楽しんでください。

 

【認知症により出やすい困りごとと暮らしの中でできること】

認知症により記憶力や判断力が低下すると、生活の中で困ることがあります。

 

困りごと

暮らしの中でできること

物を置いた場所を忘れる

大事なもの、よく使うものは定位置に置くようにする
しまい場所に目印をつける

日付や曜日がわからず不安になる

日付や曜日が表示される時計を使う

薬を飲んだかどうか不安になる

お薬カレンダーに薬をセットする
薬を飲む時間にアラームをセットしておく

火を使っていることを忘れてしまう

安全装置の付いたガスコンロ等を使う
離れるときは、指差し確認をして火を消す

同時にいくつかのことをするのが難しくなる

何かをするときには、テレビや音楽を消す
何かをするときに声をかけられたら待ってもらう
一度にひとつだけ、一文を短く話してほしいと伝える

買い置きしてあるものを買ってしまう

家を出る前に「買わない物リスト」をつくる

判断に時間かかる

答えを選択できるような質問に切り替えてもらう
5秒間、返事を待ってほしいと伝える
聞き取るより文字を読むほうが楽なら、
紙に書いてもらう

音や目に入るもの、人込みにつかれる

耳栓をするなど、聞こえる音を減らす
アイマスクをして休む
明るすぎると疲れる場合には、家の中の電機や
テレビなどの明るさを調整してもらう

 

【認知症になったらどうなるの?】

認知症は突然何もわからなくなったり、できなくなるわけではありません。
少しずつ忘れることが多くなり、何かおかしいなと本人は感じています。
少しずつできなくなっていくことが増えていきますが、本人のできることはあるものです。
ちょっとした工夫や、手助けによって、本人が慣れ親しんだ自宅での生活を続けられます。
また、地域の皆さんが認知症を理解し、さりげなく手助けできる地域になっていけば
将来、家族や自分が認知症になっても安心して生活していけるのではないでしょうか。

 

【どのタイミングで相談すればいいの?】

「認知症かな?」「何かおかしいな」と感じたら早めに病院に受診してください。
その理由は次の3つです

①病気を早く治療することで治る認知症があります

認知症を引き起こす病気には、早めに受診することで改善するものがあります。
しかし、治療が遅れてしまうと、治る可能性が低くなってしまいます。
改善する代表的な病気は次の通りです。
・正常圧水頭症 ・慢性硬膜下血腫 ・甲状腺機能低下症 ・うつ病 など

②進行を遅らせることができる場合があります

原因となる病気によって、治療方法が異なります。
薬で進行を遅らせることができる場合もあります。
予防のための運動や地域の方との交流、生きがいができることも進行を遅らせる可能性があります。
栄町では気軽にお出かけできる場所として、「オレンジサロンさかえ」を開催しています。

③今後の生活について話し合ったり準備することができます

診断を認知症の初期に受けた場合、本人の認識がしっかりしているうちに今後の生活について
準備したり
家族も認知症について、理解を深めることで対応や心持ちが大きく変わります。
つまり、本人にとっても家族にとってもその後の生活のストレスを減少させることができます。

 

【本人の状態ごとの目安】

本人の状態に合わせて相談したり、どのような状況なのかを分かりやすく確認できる
「認知症お助けガイド」(認知症ケアパス)を作成しています。
また、認知症早期発見チェックリストもありますので、おかしいなと感じたらご活用ください。
認知症お助けガイド(認知症ケアパス)やチェックリストの使い方がよくわからなかったり、
ご自分では判断が難しいという場合には、気軽に相談窓口にご連絡ください

 


認知症お助けガイド(認知症ケアパス)

認知症お助けガイド(認知症ケアパス)

認知症早期発見チェックリスト

認知症早期発見チェックリスト

参考資料
国立長寿医療研究センター 認知症はじめの一歩「認知症の基礎知識」

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問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは健康介護課です。

栄町役場 1F西 〒270-1592 千葉県印旛郡栄町安食台1丁目2番

電話番号:0476-33-7708【健康推進班】 0476-33-7709【介護総務班、地域包括支援班】

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