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五種混合(ヒブ+四種混合(百日せき・ジフテリア・破傷風・ポリオ))ワクチンの定期接種

五種混合ワクチンの定期接種化について(令和6年4月1日以降)

令和6年4月1日より、従来の四種混合ワクチンにヒブワクチンを加えた五種混合ワクチンが定期接種の対象となりました。当面は四種混合ワクチンとヒブワクチンも接種できます。 
なお、四種混合ワクチン及びヒブワクチンで既に接種を開始しているお子さんは、原則、残りの接種も同一ワクチン(四種混合ワクチン及びヒブワクチン)で接種することになります。

(対象者別)使用するワクチン及び予診票
対象者 使用するワクチン 使用する予診票
四種混合及びヒブワクチンを接種したことがない方

原則、五種混合ワクチン
四種混合ワクチンも可能

五種混合予防接種予診票
又は四種混合予防接種予診票

既に四種混合及びヒブワクチンで接種を開始している方
(三種混合で接種を開始している方)

四種混合ワクチン
及びヒブワクチン

四種混合予防接種予診票
及びヒブ予防接種予診票

三種混合で接種を開始している方

原則、四種混合ワクチン及びヒブワクチン
三種混合ワクチンも可能

四種混合予防接種予診票
及びヒブ予防接種予診票

ヒブ・百日せき・ジフテリア・破傷風・ポリオについて

(ア)ヒブ感染症
インフルエンザ菌、特にb型(Hib)は、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などのほか、髄膜炎、敗血症、喉頭がい炎、肺炎などの重篤な全身感染症を起こす原因となります。
Hib(ヒブ)による髄膜炎は、2010年以前、5歳未満人口10万対7.1~8.3とされ、国内では年間約400人が発症し、約11%が予後不良と推定されていました(*)。生後4か月~1歳までの乳児が過半数を占めていました。
*厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会の資料による。

(イ)百日せき(Pertussis)
百日せき菌の飛沫感染で起こります。
百日せきワクチンの接種がはじまって以来、患者数は減少していましたが、平成19年に国内の大学で集団感染が報告されました。最近、長びくせきを特徴とする思春期、成人の百日せきがみられ、乳幼児への感染源となり重症化する例があるので注意しましょう。
百日せきは普通のかぜのような症状で始まります。続いて咳がひどくなり、顔をまっ赤にして連続的にせき込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。
通常、熱は出ません。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)、けいれんが起きたりすることがあります。乳児では肺炎や脳症などの重い合併症を起こし、命を落とすこともあります。

(ウ)ジフテリア(Diphtheria)
ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。ワクチン接種により、現在では患者発生数は年間0が続いています。
しかし、ジフテリアは感染しても10%程度の人に症状が出るだけで、残りの人は症状が出ない保菌者となり、
その人を通じて感染することもあります。
主にのどに感染しますが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠(けんぼう)様(よう)のせき(ケンケンという犬がほえるようなせき)、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。
発病2~3週間後に菌の出す毒素によって、心筋障害や神経麻痺を起こすことがあるため注意が必要です。
1990年代前半には、ワクチン接種率が低下したロシアで流行しました。
予防接種を続けていかないと、日本でも再び流行する可能性があります。

飛沫感染:ウイルスや細菌が、咳やくしゃみなどにより、細かい唾液や気道分泌物に包まれて空気中に飛び出し、約1mの範囲で人に感染することです。

(エ)破傷風(Tetanus)
破傷風菌はヒトからヒトへと感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれんを起こしたりして、死亡することもあります。患者の半数は本人や周りの人では気づかない程度の軽い傷が原因で感染しています。
土の中に菌がいるため、感染する機会は常にあります。

(オ)ポリオ(Polio)
ポリオは、かつては「小児麻痺」とも呼ばれ、わが国でも1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、現在では予防接種の効果で、国内での自然感染は報告されていません。
しかし、現在でもパキスタン、アフガニスタンなどの国では野生株ポリオウイルスによるポリオの発生があることから、これらの地域で日本人がポリオに感染したり、日本にポリオウイルスが入ったりする可能性があります。
ポリオウイルスは、ヒトからヒトへ感染します。感染した人の便中に排泄されたウイルスが口から入り、のど又は腸で増殖し、数週間にわたって便中に排泄されます。
感染しても大部分の人は無症状ですが、5%くらいに、のどの痛み、発熱などのかぜ様症状がみられます。
また、感染した人の1~2%は無菌性髄膜炎を発症しますが、2~10日で軽快します。
しかし、感染者の約1,000~2000人に1人は、麻痺を起こし、後遺症として運動障害を残す場合があります。
ときに、呼吸不全を起こして死亡することもあります。

予防接種の方法について

1期は、DPT-IPV-Hib(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ)五種混合ワクチン又はDPT-IPV(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)四種混合ワクチン、2期は、DT(ジフテリア・破傷風)二種混合ワクチンを使用し、以下のとおり接種します。回数が多いので接種漏れに注意しましょう。
確実に免疫をつけるためには、決められたとおりに受けることが大切ですが、体調不良等により間隔があいてしまった場合には、初めからやり直さず、所定の回数を接種してください。
詳しくは、かかりつけ医に相談しましょう。

定期接種対象者(無料で受けられる年齢)

(ア)1期初回接種及び追加接種
生後2か月以上7歳半未満(7歳6か月になる日の前日まで)

(イ)2期接種
11歳以上13歳未満(13歳の誕生日の前日まで)

ワクチンの副反応

四種混合(DPT-IPV)ワクチンの主な副反応は、接種部位の発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)など、接種部位以外の副反応として、発熱、気分変化、鼻汁、せき、発疹、食欲減退、喉の発赤、嘔吐などが報告されています。
また、重大な副反応ではショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどが報告されています。
五種混合(DPT-IPV-Hib)ワクチンの主な副反応は、接種部位の紅斑、硬結(しこり)、腫脹(はれ)など、接種部位以外の副反応として、発熱、気分変化、下痢、湿疹、鼻汁、喉の発赤、嘔吐、食欲減退などが報告されています。
また、重大な副反応ではショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどが報告されています。

その他

医療機関によって5種混合ワクチンを導入していない場合がございます。事前に医療機関にご確認ください。

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは福祉・子ども課 子育て支援室(こども家庭センター)です。

ふれあいプラザさかえ内 1階 〒270-1516 千葉県印旛郡栄町安食938-1

電話番号:0476-37-7185 ファクス番号:0476-33-7765

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